概要

マンション賃料インデックスは、アットホーム株式会社および三井住友トラスト基礎研究所が共同で開発した賃貸マンションの成約事例に基づく賃料インデックスです。ヘドニックアプローチと言われる統計的手法を用いて個別の成約事例について賃料の品質調整を行い、四半期ごとの賃料変化を指数化したものです。主要都市 (東京23区、東京都下、大阪市、大阪広域、札幌市、仙台市、埼玉東南部、千葉西部、横浜・川崎市 、名古屋市、京都市、福岡市)について、アットホーム株式会社および三井住友トラスト基礎研究所のホームページを通じて年に4回公表します。

マンション賃料インデックス公表資料 [2020年12月21日公表] (PDF:1006KB)
-インデックス対象期間:2009年第1四半期〜2020年第3四半期

※PDFデータはアットホーム株式会社のホームページにリンクしています。

マンション賃料インデックスから見る住宅市況-2020年第3四半期

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全国:

2020年第3四半期のエリア別賃料(連鎖型・総合)をみると、下落エリアが過半を占めた前期から一転し、上昇エリアが多くを占めるなど、一進一退の様相にある。
特に東京圏では、雇用縮小や所得減少の一方でリモートワークが定着し、都心部や高額物件の需要が減少するものの、受け皿となる比較的賃料水準の低い周辺部の賃貸需要は増加基調にある。また地方圏の経済も停滞気味だが、東京圏での雇用縮小を受け、転出予定の若年層の一部が圏域内に留まっており、賃貸需要を押し上げている。

東京23区:

東京23区の今期賃料(連鎖型・総合)は再びプラスに転じた。エリア別(アットホーム提供資料参照)では港区・新宿区等の一部で下落するも、他エリアではファミリータイプを中心に堅調に推移する。都心部等における飲食・宿泊・サービス業等の雇用の担い手である、単独世帯・非正規雇用者・学生等の需要が弱含む一方で、賃料負担の軽減とリモートワークに即したスペース確保を目的に、周辺部での需要は増加している。

大阪市:

大阪市の今期賃料(連鎖型・総合)は引き続きマイナス成長となるも、2019年の急騰分が調整された格好で、引き続き高い水準を維持している。依存度を高めていたインバウンド消費の急減に伴い雇用機会が縮小する一方で、感染拡大する東京圏に対する若年層(主に20~34歳)の流出減少は、賃貸需要にはプラス要因であり、賃貸市場は方向感のつかみにくい展開となっている。

※グラフの凡例をクリックすると各系列の表示/非表示を切り替えられます。
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  • ※ マンション賃料インデックスは2009年第1四半期以降のデータを公表しています。
    マンション賃料インデックスデータ(東京23区、東京都下、大阪市、大阪広域 、札幌市、仙台市、埼玉東南部、千葉西部、横浜・川崎市、名古屋市、京都市、福岡市)[Excel形式]の提供(無償)をご希望される方は、アットホームカスタマーセンターまでお問い合わせください。

    アットホームカスタマーセンター
    TEL:0570-01-1967 (または、045-330-3410まで)
    ※受付時間 9:00〜17:00〔日、祝祭日、特定日を除く〕
    Webでのお問い合わせ(アットホーム株式会社のホームページにリンクしています)
     ※webでお問い合わせの場合、フォーム内の『具体的な内容』欄に「マンション賃料インデックス」と明記してください。

※ 「東京都下」は、武蔵野市・府中市・調布市・立川市・三鷹市・国分寺市・国立市・小金井市・八王子市・町田市・日野市・多摩市・稲城市・西東京市・小平市・狛江市を対象にインデックスを算出しています。
※ 「大阪広域」は、大阪市西区、浪速区、中央区、福島区、北区、都島区、天王寺区、阿倍野区、東淀川区、吹田市、豊中市、高槻市、茨木市、尼崎市、西宮市、芦屋市を対象にインデックスを算出しています。
※ 「埼玉東南部」は、浦和区、大宮区、中央区、南区、戸田市、川口市、蕨市、草加市、越谷市、和光市、朝霞市を対象にインデックスを算出しています。
※ 「千葉西部」は、柏市、松戸市、流山市、我孫子市、市川市、浦安市、習志野市、船橋市を対象にインデックスを算出しています。

賃貸マンション市場レポート
(賃貸マンション市場を取り巻く需給環境について解説)

※PDFデータはアットホーム株式会社のホームページにリンクしています。

インデックスの特徴

成約事例に基づく賃料インデックス

アットホーム株式会社が蓄積しているマンション成約事例に基づいて作成しており、成約ベースの賃料や成約時期等、賃貸マンション市場動向を反映したインデックスとなっています。

ヘドニックアプローチにより品質調整された賃料インデックス

駅距離等の主要な賃料形成要因について、ヘドニックアプローチという統計的手法を用いて品質調整を行っており、不動産の個別性による影響を軽減した賃料動向を表すインデックスとなっています。

エリア別、タイプ別の賃料推計モデルにより算出された賃料インデックス

エリア別、タイプ別に賃料推計モデル式を構築しております。この賃料推計モデル式により、エリア別、タイプ別の推計を表すインデックスを算出しています。

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