三井住友トラスト基礎研究所は、2003年12月より、不動産私募ファンドを組成・運用している企業へのアンケート調査、ヒアリングおよび各種公表データや報道資料に基づいて、不動産私募ファンドの市場規模やファンド組成動向などを公表しています。

2018年12月末時点の市場規模

更新

2018年12月末時点での不動産私募ファンドの市場規模を、運用資産額ベースで17.7兆円と推計しました(グローバルファンド(※)による国内運用資産額を含む)。前回調査(2018年6月末時点)から約8,600億円増加し、近年緩やかに増加している国内不動産私募ファンドの市場規模の拡大が継続しています。

運用資産額が減少したとする運用会社数を、増加したとする運用会社数が上回り、中には1,000億円以上運用資産が増加した運用会社も複数見られ、全体として前回推計結果から約5.1%の増加となりました。私募REITの外部成長による底上げに加えて、クローズドエンド型私募ファンドにおける資産規模拡大が不動産私募ファンド市場の拡大を大きく牽引しました。

総じて見れば、デット資金調達環境は良好な状態が継続しており、エクイティ投資家の投資意欲は高い状態で継続していると考える運用会社が多いものとみられます。

2018年下半期の物件の売買状況をみると、物件取得を行った運用会社が7割弱、物件売却を行った運用会社が5割弱となり、前回調査から取得・売却の割合がともに低下しました。市場への物件供給が少ない状態が継続している中で、価格目線の乖離が拡大しています。

(※)グローバルファンド・・・日本以外の国も投資対象とするファンドとして、当社が定義

より詳細な資料はこちら

「不動産私募ファンドに関する実態調査 2019年1月 ~調査結果~」(PDF:1.5MB)
─ 不動産私募ファンドの市場規模をグローバルファンドを含め17.7兆円と推計

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