英国住宅市場の根深い悩み
 ―アフォーダビリティ問題の現状と要因―

海外市場調査部 副主任研究員   深井 宏昭

要約・概要

 英国住宅市場においては、ロンドンを中心に、住宅の「買い求めやすさ」を表すアフォーダビリティの指数が1997年の3.9から2018年の12.0へと3倍以上に急激に悪化している。その要因として、①需要サイドへの政策偏重、②厳格な開発規制、③自治体における住宅開発を促進させるインセンティブが乏しいこと、の3点が挙げられる。
 今後のアフォーダビリティ向上に関して、住宅供給の増加に向けた各種施策の展開および制度の改革が待たれる。

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