米国オフィス市場で高まるクリエイティブ系の存在感
~ワークスタイルの多様化で問われるオフィスの意義~

海外市場調査部 主任研究員   北見 卓也

<要約・概要>

  • 米国では金融機関、会計・法律事務所等からの伝統的なオフィス需要が縮小する反面、クリエイティブ系テナントのオフィス需要が拡大している。また、こうしたオフィス需要の構造変化は、グローバル化や技術革新を背景としており、他の先進国にも伝播する可能性が高い。
  • クリエイティブ系のオフィス需要は、どこでも一様に需要が拡大しているわけではない。インターネット等のIT技術の進歩によって、オフィス立地の重要性は低下すると考えられてきたが、クリエイティブ産業にとっては、その重要性がますます高まっており、一定の条件を満たす都市へと集中している。
  • クリエイティブ産業がオフィスに求める機能は従来のものと大きく異なるため、従来オフィスエリアとして考えられてこなかったエリアでオフィス需要が拡大している。既存オフィスの仕様に合わせて働く時代から、各人のワークスタイルに合わせて、ワークプレイスを選択すべき時代が到来している。

マンハッタンのオフィスエリア

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