これからの物流不動産に求められる機能・役割
~「物流不動産の活用戦略に関するアンケート調査」に基づく考察~

投資調査第2部 副主任研究員   吉田 資

要約・概要

  • 現在、多くの企業で物流は経営課題の1つであり、物流不動産の活用戦略は、重要な検討課題となっている。その検討には、物流業務の高度化・効率化への対応や環境規制等、多様な要素を考慮する必要がある。また、昨今の大型賃貸物流施設の活発な開発により、施設選択の幅も広がっている。上記の状況を踏まえ、物流企業および荷主企業を対象に「物流不動産の活用戦略に関するアンケート調査」 を実施した。本稿では、アンケート調査結果をもとに、これからの物流施設に求められる機能・役割を考察した。
  • 一定規模以上の高機能施設(一定水準以上の床荷重・天井高・トラックバースの数、BCP対応の設備)へのニーズは底堅い。ネット通販市場の拡大等に伴うジャストインタイムの要請から、交通利便性(高速道路IC・主要幹線道路へのアクセス)や消費地・生産拠点へのアクセスに優れた立地が求められている。また、移転自由度の確保のため、賃貸施設の利用が志向されている。
  • 高機能で配送利便性が高い物流施設に対し、相応の賃料負担を行う意思があるが、ドライバー・パート従業員不足に伴い保管コストには押し下げ圧力がかかるため、より廉価な賃料が求められている。

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