都営地下鉄の遅延増加が示唆する都心の人口過密
 ~東京への職住集中が阻む「満員電車ゼロ」~

研究統括部 副主任研究員   竹本 遼太

<要約・概要>

  • 平日朝の通勤ラッシュを含む時間帯において、東京メトロを運営する東京地下鉄株式会社と都営地下鉄を運営する東京都交通局が遅延証明書を発行した日数を集計したところ、2016年の遅延頻度は東京メトロに比べて低い水準にあった都営地下鉄だが、2017年に入り遅延が多発している。
  • 「満員電車ゼロ」を選挙公約に掲げた小池都知事が就任して1年近く経つが、皮肉にも都営地下鉄の遅延頻度はこのところ1年前に比べて増加している。常住人口950万人、昼間人口1,200万人に迫る東京都区部において、混雑緩和・遅延減少を実現するのは容易ではないと予想される。

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