新型コロナウィルス感染拡大による日本版IR(統合型リゾート)への影響と今後の方向性

投資調査第1部 副主任研究員   上田 紘平

要約・概要

・日本初のカジノ事業を含むIR(Integrated Resort、統合型リゾート)は、2020年代半ば以降の開業を目指して、一部では地方公共団体による民間事業者選定(RFP:Request for Proposal)が進行していた。
・しかし、政府・地方公共団体がコロナ対応に追われる状況となり、IR事業計画は当初想定していたスケジュールの見直しが必要となっている。
・日本版IRの投資規模は世界のカジノの中でも大規模で、IR事業者は多額の初期投資が必要である。ウィルス感染の拡大により、ラスベガスやマカオといった既設IRの収益悪化は避けられず、日本参入を目指すIR事業者の手元資金の枯渇も危ぶまれる。
・パンデミックリスクの顕在化を受けて、IRへの事業参画や投融資を計画する民間事業者も、収益予想のダウンサイドを踏まえた事業計画の再検証や、計画内容の再構築を検討する必要があろう。

report_20200430-1.png

report_20200430-2.png

投資調査第1部 副主任研究員 
上田 紘平

関連する分野・テーマをもっと読む