【海外不動産レポート】
世界の不動産市場で存在感が増す中国資本

海外市場調査部 副主任研究員   安田 明宏

<要約・概要>

  • 中国資本が海外不動産市場で存在感を増してきている。海外投資に関する制度的改革、人民元高、外貨準備の運用の多様化などが進んでいるほか、中国国内の不動産市場における問題点やリスクが増大していることが背景にある。
  • 海外の不動産に投資している中国国内の主体はデベロッパー、SWF、保険会社である。投資対象となる国・地域とアセットタイプは多様化している。
  • 中国は圧倒的な資金力と行動力、スピードで海外に向かっている。グローバルな不動産市場に中国勢が加わることで、今後、国際的な競争にも拍車がかかるとみられる。  

中国における外貨準備高

中国からの不動産分野の対外直接投資

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