今は昔の物流・ホテルにおける買い手市場

私募投資顧問部 主任研究員   米倉 勝弘

<要約・概要>
 不動産取引市場の動向をプロパティタイプ別に比較すると、物流・ホテルといったオペレーショナルアセットの注目度が相対的に高い状況にある。これは当社が2003年12月より半期毎に実施している「不動産私募ファンドに関する実態調査」の結果からも見て取れ、少なくとも不動産私募ファンド市場では投資対象としているプロパティタイプの拡大・分散化が進んでいるものと考えられる。
 オペレーショナルアセットへの注目が高まっている背景はいくつか考えられるが、その一つとしてオペレーショナルアセットの価格が相対的に割安な状態にあるのではないかという仮説を立て、その検証を試みた。
 そこで本稿では、プロパティタイプ別で見たときに、相対的に買い手市場(割安で物件を取得できる可能性が比較的高い)の傾向が強いプロパティタイプというものが存在するのか否かについて考察した。 
 これについてJ-REITの事例を用いて統計的に分析したところ、長期的に見ると「物流・ホテル」は相対的に買い手市場の傾向が強いプロパティタイプであると解釈できることがわかったが、近年(2013年以降)その傾向は解消されている。

分析結果の要約

関連レポート・コラム

・(ニュースリリース)不動産私募ファンドに関する実態調査 2015年1月 ~調査結果~ (2015年3月17日)

不動産取引市場にミニバブルの再来なるか ~不動産私募ファンドを切り口に今後の方向性を探る~ (2014年7月7日)

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