ESG:コロナ禍を契機に、社会(S)の取組深化を期待

私募投資顧問部 主任研究員   菊地 暁

 不動産運用会社が手掛けるESGのうち、社会(S)への取組の有効性は、環境(E)と比較して、その優劣の判断を付けづらい。なぜなら、温室効果ガス(GHG)排出量削減目標やエネルギー効率のような明確な数値基準に乏しく、かつ取組内容が多岐に亘るからである。そのため、取組の多寡が評価の良否を分けることもある。しかし、コロナ禍以降の運用会社からの情報発信は、事業継続計画(BCP)体制や社会貢献などの社会(S)に対する取組意識の高さを鮮明に表している。コロナ禍を契機として、投資家は運用会社が発信する社会(S)の取組の重要性に気づき始めたのかもしれない。

トピック

  • 鮮明になった社会(S)への取組姿勢
  • 非常時の勤務体制整備に関する情報発信は、従業員の健康管理と統制のとれたガバナンスのメッセージ
  • 相互扶助の「地域社会への貢献」を期待
  • 多様性・包摂性を実現する人材採用の見直し
  • 複合的な危機に備える(BCP)
  • 情報発信を通じた対話が価値の創造に繋がる
関連する分野・テーマをもっと読む