中古マンション価格の経年減価率:鉄道沿線別比較(2014年 首都圏)
 ~中古物件の需給逼迫感が強まり、都心部を中心に減価率の低下が続く見込み~

投資調査第2部 副主任研究員 竹本 遼太

<要約・概要>

  • 中古マンションの取引事例を分析した結果、首都圏の鉄道路線の中で沿線マンション価格の経年減価率(築年による価格の下落率)が最も小さい鉄道路線は、シングル・コンパクトタイプでは京王井の頭線、ファミリータイプでは東急世田谷線となった。
  • 東京都内の沿線を中心に経年減価率は近年低下しており、地価や建築費の上昇を受けた新築マンションの価格高騰により、中古マンション需要が高まり、需給が逼迫した状況にある中、引き続き築年の経過した物件でも価格が下がりにくい(経年減価率が低下する)傾向が続く可能性が高い。

沿線マンション価格の経年減価率が小さい鉄道路線(都道府県別)

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