投資家のESG志向が高まり、不動産私募ファンドのESG取組率も過去最高に
~「不動産私募ファンドに関する実態調査」(2022年7月調査)の結果から~

私募投資顧問部 主任研究員   菊地 暁

要約・概要

 当社「不動産私募ファンドに関する実態調査」では、2018年からESGに関する質問を実施しており、今回が5回目となる。今回調査から一般社団法人不動産証券化協会(ARES)との共同調査となり、ESGに関してもより多くの回答を得ることが出来た。
 調査結果を見ると、ほぼ全ての運用会社がESG志向の投資家を意識しており、不動産私募ファンドによるESGに関する取組率は全ての項目で過去最高となった。一方、TCFD への対応は途上であるものの、確実に進展しつつある状況が把握された。
 我が国におけるESG投資は急拡大しており、責任投資原則(PRI)に則った投資先の選別が行われつつある。今後、ESGを志向する機関投資家のさらなる増加が見込まれ、これら投資家が運用会社のESGへの取組を後押しし、ESGへの取組が進んだ運用会社のファンドを対象に資金が流入する循環が加速すると考えられる。

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(一般社団法人不動産証券化協会「ARES 不動産証券化ジャーナルVol.70」 寄稿)

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